憧憬と恐怖

予科練平和記念館

太平洋戦争末期、特攻隊として多くの犠牲者をだした予科練の歴史を通して、命の尊さと平和への認識を深めてもらうための施設。建築と展示の一体設計により、施設全体でメッセージを発信する巨大な展示装置を実現。当時の少年たちが見つめ、憧れであり、恐怖でもあった空。その空と現在の私たちが見る空とを心の中で重ね合わせてもらうため、空を見せることを最大の特徴としたデザインがその効果をさらに高めるものとなった。

エコプロダクツ2011 Fairwood Partners × NOMURA Co.,Ltd

「木の流れから、未来をつくる」をテーマに、木の価値と可能性を再認識させることを目的とした展示ブース。空中に浮かべた2000本におよぶ木々には、どこから来てどこに行くのかがプロフィールとして記され、伐採地の森林や周囲に暮らす人々に配慮した木材の選び方や使い方、リユースなどが、世界の森を元気にすることにつながることを伝えている。

ROOKIE CAFE

トヨタがモータースポーツとクルマ愛をテーマに展開する初のカフェ。単にクルマを置いただけのカフェではなく、モータースポーツやクルマへの興味をさり気なく誘発する仕掛けを其処彼処とスタイリングした。ニュルブルグリンクのコースを模した大テーブルを中央に配し、トヨタ車のパーツだけでデザインした一点物の家具等を展開することにより、此処でしか味わうことのできない体験性を演出。コアなクルマファンのみではなく、若い女性やファミリーが安心してフードやドリンクを味わい、クルマをきっかけに楽しめる空間を実現した。

かごしま環境未来館

今日の自分達の行為が、世界とつながっていることを実感させ、未来を生きる子どもたちのために、私たちがどのような未来を残せるのかを考えてもらうことを目的とした施設。施設全体を展示学習の舞台として捉え、エネルギー消費の低減をはじめ、主要な内装や家具、サインなどを市内の廃材やゴミを使って表現。消費電力も従来施設の50%を実現した。

HINO MOTORS,Ltd. HEAD QUARTERS OFFICE

トラックのフレームや積荷など、日野が支える物流現場で使われていたエレメントをリプロダクトし、ロビー空間へ応用。お客様がトラックを購入する前から購入した後まで、トータルでサポートし続けるという日野自動車の操業からの理念を空間に散りばめられた「お客様との共創の証」を象徴した品々から感じてもらえるものとした。

脳! 内なる不思議の世界へ

脳科学の理解と認識を深めてもらうため、日本全国を巡回した展示会。脳がどのように進化を遂げ、どのように発達し、どんな可能性を秘めているのかを体感し、直観的に理解できる展示とした。ブース全体を構成し、脳を直感的にイメージさせるバルーン造作は設置が容易に行えるシステムとして開発され、様々な会場に応じた配置が可能なものとなった。設営と運搬コストが大幅に抑えられ、エコにも貢献するそのデザイン性は展示会の新しいあり方として高い評価を受けた。

DENSO CORPORATION GLOBAL HEADQUARTERS OFFICE

デンソーが技術力向上を目指し、創業時に建設した旧技術センターロビーを、VIPの待合であり、デンソーの未来に向けたメッセージを伝える場として改装。新しいCIデザインシステムの空間への応用と「メッセージの空間化」を演出テーマに、オリジン、そして世界に貢献し続ける技術の数々を直感に訴えかける手法との組み合わせで展開させた。モノを並べる展示を最小限に抑え、空間に十分な余白をつくり出すことでメッセージの余韻を深められる効果を狙った。メッセージを表現したインテリア各所からお客様自身が刺激を受け、自然と対話が生まれ、お客様同士やデンソー役員との間に活発なコミュニケ―ションが生まれる空間を実現した。

トヨタ産業技術記念館

世界を牽引するトヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎が、日本人の頭と腕によるゼロからの国産乗用車づくりを決意し、挑戦、邁進した軌跡を展示化。これまでベールに包まれていたトヨタ自動車の原点を伝え、その苦難の道のりこそが今日のトヨタの理念を築き、DNAとして受継がれてきたことを喜一郎とその仲間達の足取りを辿りながら実感することができる。いかに伝えるかをテーマに漫画+抽象化したシーン造形+本人の言葉+ライブ解説の4つの手法で空間化し、従来展示施設の「読まない、伝わらない」解説表現の課題解決に挑戦した作品である。

大阪国際平和センター

太平洋戦争末期、大阪の街は大小51回もの空襲により、焼け野原となった。空襲は終戦前日まで行われ約15000人の尊い命を奪った。昼夜を問わず無差別に行われた空襲は街を焼きつくし、多くの一般市民の命を一瞬で奪っていった。こうした記憶を風化させないため、そして多くの犠牲の上に今日の繁栄する大阪があるのだということを子供たちにも直感で理解できるかたちでデザインした。平和という難解なテーマを読まなければわからない従来の博物館の展示手法でデザインするのではなく、人の感覚にどう訴えられるかということをテーマに舞台的手法で演出した。

かわさき宙と緑の科学館

工業地帯のイメージが強い川崎に、これほど多くの動植物が存在すること。その営みは奇跡的であり、四季の美しい風景を彩っていることを伝え、地域の人々に自然への興味と保全を喚起させることを目的とした施設。背景である自然環境を白く抽象化した空間造作は自然のもつ美しさと生態を浮かび上がらせ、その生命力を感覚に訴えかけるものとなった。

私たちの仕事は、空間を創ることではありません。
空間はコミニュケーションの手段です。
最も大切なのはどんなメッセージを伝えたいのかを理解して、
ストーリーを紡ぐこと。
それが空間をデザインすることの本質です。

私たちの仕事は、メッセージを空間化すること。
光、音、香り、手触り…五感に伝わる、
空間を構成するすべてが意味を持つことで
そこに伝えたいメッセージが宿るのです。

Our 7 Philosophies

LHC、7つの哲学。

空間の数だけ、メッセージの数だけ、その方法は存在します。
私たちLHCは、空間を介した「コミュニケーションデザイン」に特化した
デザインユニットとして、 人々の心に響く
空間デザインを 「 7つの哲学」に基づき追求しています。

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DESIGN FROM EXPERIENCE

体験からのデザイン

空間に足を踏み入れたとき、
人は全身から多くの情報を感じ取ります。
見るもの、聴こえるもの、香るもの、触れるもの…
すべてが渾然一体となった「体験」を、
人はその空間で受け取るのです。
私たちの空間デザインは、それぞれの空間で「あるべき体験」
をイメージするところから始まります。
そこからの、空間。体験から発想された空間には、
心の奥深くに訴えかける力強さと優しさが宿ります。
すべては、メッセージを伝え切るための
デザインアプローチなのです。

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UNIQUENESS & IDENTITY

空間に満たす「らしさ」

全く同じ空間というものは、現実の世界には存在しません。
どの空間も独自の存在意義を持つことで、
人々が訪れる理由を創出しています。
大切なのは、その個性が空間を構成するすべてに
落とし込まれていること。
LHCの空間表現は、とことん目の前の本質と向かい合います。
より美しく、より力強く、より高い純度で。
人々が集い、心動かされる空間とは、
いつもそのようにしてできあがっていくのです。

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EARTH & SOCIAL THINKING

地球と社会の未来をみつめる

現代を生きる私たちは、大きな流れの中の一部です。
先人から受け継いだ自然資源や社会の持続的発展に貢献し、
さらに次世代にしっかりと手渡していく責務を有しています。
自然環境、歴史、教育、平和、災害、復興…
一方で、数多くの地球的・社会的課題が
現在の私たちを取り巻いています。
これからの地球と社会をしっかりと見据えながら、
より良き未来の創造に、
デザインの力で貢献していく。
偉大な先人たちが、かつてそうしてきたように。

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0 → 1 CONSULTING

ことのはじまりから

無から有を生み出す。
そこには計り知れない難しさと苦しさが待っています。
誰も見たことがないのだから。
それでも、チャレンジしなければならないときがある。
誰しも、いつかそういうタイミングが訪れる。
そんな時は、迷わずLHCのクリエイティビティを
頼ってください。
コミュニケーションデザインで培われた経験とノウハウ、
行く先を必ず照らすことができるはずです。

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DESIGNING THE ALL

あらゆる顧客接点を
デザインする

LHCのデザイン領域は空間だけにとどまりません。
アート、建築、映像、グラフィック、時には素材そのものまで…
大切なのは、伝えたいメッセージのもとに
全体が調和することであり、
コミュニケーションの効果を最大化することです。
「そこに存在するすべてをデザインする」
私たちにとって、それは呼吸するように
自然なことになっています。

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BEYOND THE BORDER

枠組みを飛び越えて

LHCは固定のジャンルや業界をデザイン対象としていません。
人と人とのコミュニケーションが在る場所ならば、
それはどこでもLHCのフィールドです。
「展示」の経験を「建築」に。
「インテリア」の経験を「グラフィック」に。
従来の枠組みを軽く飛び越え、
多様な分野にチャレンジし続ける。
そこで得られた貴重な知見とノウハウは、
またさらに個々のプロジェクトへ
フィードバックされていくはずです。

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DIVERSITY CREATION

多様性が生む無限の可能性

LHCに所属するメンバーは、
それぞれが異なる専門性を持ったスペシャリスト集団です。
代表である吉永を中心に、
プロジェクトの度にセッションを繰り返しながら
創造性を高め合う日々。
多様な個性のぶつかり合いは、LHCの高品質な価値提供に
欠かせないエンジンになっています。

他視点の共存 :

商業、展示、オフィス、住宅、建築、ビジュアルデザイン経験者たち各々が対象を見つめ、相互的な「視線の織物」として空間をデザインしていきます。